過日、都内にある外資系医療系の企業様からのご依頼をいただき、社内忍者研修を行いました。
アメリカ、インド、中国、韓国、シンガポール等各国から日本に研修に来られたエグゼクティブ20名弱の方に向けて、90分で、英語で実施、というものでした。 ご依頼の理由として「企業様の会議室にこちらが出向いてセミナーを実施できる」「リクエストに柔軟に対応できる」ということだったので、①諸外国の方が楽しく ②チームで協力できる機会を設け ③日本ならではの体験ができる ことを軸に忍者セミナーをカスタムメイドしました。
そうは言ってもこちらとしては、忍者のリアルな史実を伝えたい、医療系の方々(特に研究方面)ということで薬に詳しい甲賀忍者について触れたい、一方、外国の方は体を動かす事がよりお好みなので、忍者に関係がある「体験」は必須、子供でなくエグゼクティブ向け、ということでかなり試行錯誤の末、以下の概要のようなオリジナルセミナーになりました。
まず座学で忍者のミッションと甲賀忍者について学術寄りで紹介し、その後ゴム手裏剣打ちから忍び足ラリーで体を動かしてから、白文の法を実施、書道体験等々行い、その中でチーム対抗で得点を競い、忍者瞑想でクールダウンして、最後に修了証が出てお土産も付くという、これ以上ないほど欲張り贅沢な90分となりました。
持ち込んだ備品の数と種類は膨大なものとなり、こちらの予想以上に一つ一つの体験に几帳面に向き合ってくださる皆さまだったので想定より時間が押せ押せとなり、終始「ドリフの場面転換」のようにバタついてしまったのが反省点です。忍びらしく涼しい顔をして次々と進めたかったのですが。(笑)
アンケートの結果、総合満足度は平均4.8(5点満点)となり、外国の方の正直さや忖度のなさを考えると、高い評価をいただけました。 加えて、受講者の表情と言葉からは全てが新鮮な体験だったことが伝わり、こちらとしてもホッと胸をなでおろしました。
運営面では、一人の忍者が対応で手間取っても別の忍者が状況を見つつ先に進められたのは上手くいった点で、「役割分担と段取りの大事さ」は忍者として欠かせない要素と再認識できました。
今回このような機会をいただきました会社のご担当の皆様、大変お世話になり、本当にありがとうございました。